週末の過ごし方
ハイパフォーマンスを作る、超「姿勢」力講座
【第7回】スーツ姿を台無しにする肩猫背
2018.03.26
こんにちは。
前回は猫背を改善するためのストレッチをお伝えした。何度もお伝えしてきたが、仙骨は背骨のいちばん下、つまり土台。この仙骨の角度を改善しない限り猫背との戦いは終わらないので、ぜひ今日から行っていただきたい。
今回はというと、最近よく見かける新種の猫背に関してお話ししていこうと思う。
それは猫背と肩猫背だ。
あなたの猫背は、背骨が原因ではないかもしれない……?
こんにちは。プロボディデザイナーの松尾伊津香です。私は現在、疲労回復専門ジムZEROGYMでビジネスマンに対して仕事パフォーマンスを上げるためのフィットネスと瞑想の指導をしています。
猫背というと一般的には背中の丸まりをイメージすると思いますが、現在の猫背はさらに複雑化しています。原因はディスプレーの引力です。そう、毎日何時間も見つづけているパソコンとスマートフォンによって、私たちの姿勢に大きな変化が生まれています。
まずは、ひとつ目の新種の猫背を紹介しましょう。それは、肩猫背です。このように肩が内側に入っている姿勢のことを指します。

上記ように、体を上から見たときに丸まっている肩の猫背のことを指します。携帯電話の出現で私たちの行動は手のひらで収まるようになり、それによってひじが内側に引っ張られるようになりました。最近はこの肩猫背の方が多いことを顕著に感じています。
本日はこの肩猫背に関して、どこでもできる簡単なストレッチを紹介します。肩の前の詰まりを取っていくストレッチです。手順を追って説明します。
【動作①】
一度背中の後ろで手を組む。

【動作②】
そのまま親指を内側に入れて手のひらを返す。

【動作③】
その腕をできるだけ背中から引き離して5呼吸。腕を引くと同時に胸が開くので、開いた胸に呼吸を入れるようにしてゆっくりと呼吸しましょう。
【ポイント】
肩の前の詰まりを取るように肩を後ろへ寄せること。

このように腕を後ろに引くことで肩の前の詰まりが開き、肩猫背の改善につながります。もしもうひとつ深められそうなら、腕を左右にゆすってみてください。肋骨まで一緒に動かされるので肩猫背によって閉じがちな胸も開いてきます。
(超姿勢力の書籍では以下のように紹介しています。↓)

あなたの肩関節が固まる前にぜひやってみてくださいね。
では、また来週!
プロフィル
松尾伊津香(まつお・いつか)
疲労回復専門ジムZERO GYM エグゼクティブプログラムディレクター。『一生太らない魔法の食欲鎮静術~食事瞑想のススメ~』著者。ミスター&ミスモデルジャパン2016 日本大会「ミス・モデルジャパン ガールズ部門」3位。福岡県福岡市博多区出身。修猷館高校、関西学院大学文学部総合心理科学科卒業。在学中、 心理学・精神医学を学ぶ傍ら、ヨガ哲学やメディテーションに出合う。アメリカ留学にてその知識を深め、帰国後は銀座でヨガインストラクターとして勤務。その後、全国に50店舗以上展開する女性専用ダイエット専門ジムShapes International の六本木本店店長兼スーパーバイザーに。現在は日本初の疲労回復専門ジム「ZERO GYM」で、働く人の心身のコンディションを整える指導をする傍ら、食欲や食事制限・リバウンドに苦しむ人たちの悩みと日々、向き合っている。
https://matsuoitsuka.com/
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Illustration:KAZMOIS