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腕時計
【ニッポンにはグランドセイコーがある。】
第2回
世界を圧倒するクオーツの開拓者。
真摯(しんし)なモノづくりと革新性は、さらに先へ
2020.06.19
セイコーが世界に先駆けて1969年に発表したクオーツウオッチは、機械式に代わる、高精度と機能性を備えた次世代の腕時計であり、70年代後半には腕時計の主流となった。80年代に入るとムーブメントの薄型化が進み、腕時計は加速度的にファッション化するが、それに伴い移り変わりが激しいものとして捉えられることもあった。
そして昭和から平成へ。バブル景気の崩壊から大きなパラダイムシフトを経て、時代は新たな指針を求めていた。その期待を再び担ったのがグランドセイコーである。しかもそこには、クオーツのパイオニアとしての威信と、その復権をかけて開発されたグランドセイコー専用キャリバー「9F83」を搭載したのだ。その開発の過程で、セイコーの技術者が常に自問自答したのは、いい腕時計とは何か? であった。グランドセイコーが追求したのは、腕時計の本質である「正確で」「見やすく」「美しい」こと。その3つを高次元で実現するため、技術を結集したのが「9F83」なのである。
グランドセイコーのシンボルである視認性に優れた長く太い時分針を力強く動かし、秒針は揺らぐことなく時を刻む。さらにカレンダーは瞬時に日送りされる。それらはどれもクオーツの概念を超えた進化であると同時に、真の豊かさや美しさ、満足感という高級腕時計の価値を指し示したのである。
その誕生から四半世紀が過ぎ、時代は平成から令和に移る。技術革新や社会変革により、ライフスタイルは多様化。これに合わせ下記掲載の新モデルは20気圧防水や高耐磁性など現代的な実用性を備え、装着感に優れたケースやスポーティーなデザインにより、幅広いシーンに対応する。
それは時代をリードし、革新を続けるグランドセイコーの新たな幕開けを象徴するのだ。
【ニッポンにはグランドセイコーがある。】
第1回 2020年、GSの新しい幕開けの記事はこちら
問/セイコーウオッチ株式会社 0120-302-617(9:30~21:00、土日祝日は17:30まで)
「グランドセイコーブランドストーリー特設サイトはこちら」
Text:Mitsuru Shibata
Photograph:Tetsuya Niikura(SIGNO)
Edit:Ai Yoshida
Direction:Teruhiro Yamamoto(YAMAMOTO COMPANY)