スーツ

憧れのオーダースーツをその手に。
おすすめショップやオーダーの流れを解説

2020.09.30

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毎日の服装をスマートにして、仕事や私生活の充実につなげる。そのためのスーツにこだわるなら、一度は袖を通したいのがオーダースーツ。絶好の着心地とともに、自分のこだわりを表現できる憧れのアイテムです。この記事では、そんなオーダースーツの魅力や、おすすめショップ、オーダーの流れなどを解説します。

オーダースーツの魅力とは

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オンリーワンの一着を仕立て、着心地もデザインも自分に合ったものを手に入れられるオーダースーツ。正しくスーツを着ると見栄えがよく、相手に好印象を与えることができます。それと同時に信用や信頼感を得ることにもつながるのです 。

オーダースーツは自分の個性を表現できる

オーダースーツの場合、既製品のスーツにはないデザインが可能になります。自分の個性を表現するのに既製のスーツでは物足りないと感じている人にオーダースーツはおすすめ。豊富な生地のなかから好きなものを選択できて、自分好みのデザインやサイズ感で仕立ててもらうことができます。

素材は基本的にウールがメインですが、夏ならば麻やシルクが混紡されている平織り生地の選択肢も。冬ならば、カシミヤを混紡したフランネルやツイードの生地が人気を集めます。このように、素材や生地からこだわることができるのは、オーダースーツならではの楽しさと言えます。 

また、細かなディテールの希望にも応えてくれます。完成したスーツは着心地がよく、自分の個性が最大限に表現されるので、デイリーに着用しても飽きることはないでしょう。自分が納得できるスーツを着ることで、自分の自信にもつながるはずです。

オンリーワンのスーツが手に入る

既製のスーツは、リーズナブルでサイズやデザインが豊富にそろっています。しかし、残念ながらオーダースーツのようなオンリーワンのスーツではありません。

自分の好みにベストマッチした生地で、自分のサイズにジャストフィットしたサイズ感で仕立てられるオーダースーツに袖を通したときの感動は、既製品ではなかなか得られないでしょう。

熟練のテーラーによって生み出されるオーダースーツには、デザインや機能面だけでなく、「自分のために作られたスーツである」という特別感や喜びが味わえるのです。

高いフィット感

スーツは見た目が大切ですが、着心地の良し悪しも非常に重要なのです。

既製品の場合、限りあるモデルやタイプのなかから自分のサイズに合ったスーツを選ばなければなりません。しかし、オーダースーツであれば、自分の体にジャストフィットした型紙を製作するフルオーダーもありますので、高いフィット感と着心地を得られることは間違いありません。

体に合っているスーツは着ていても疲れにくいもの。例えば、アームホールが1cm小さいだけでも腕は動かしにくくなります。また、身幅が少し大きいだけでもやぼったく見えるものなのです。

ビジネスマンが毎日のように袖を通すビジネススーツは、サイズが合っていないことで生じるちょっとした違和感が疲労感やストレスにつながりかねません。

近年では、小さめのサイズのスーツを選んで着る人が少なくないようです。よりタイトなシルエットを目指したいという考えもありますが、正しい着こなしとは言えず、決していいものではありません。テーラーの手にかかれば、自分の体形の長所を生かし、短所をカバーするオーダースーツを仕立てることができます。

長持ちする

スーツは体のサイズに合っているものを着ると、着る本人だけでなくスーツ本体への負担も少なく、長く着ることができます。例えば、パンツの内腿や股などは摩擦を受けやすく、傷みやすい箇所。しかし、フィット感のいいオーダースーツなら、スーツが受けるダメージを軽減できるのです。

また、オーダースーツならスーツの毛芯や肩パットも選択できます。高品質な内部素材を選ぶことで、よりスーツを長く着られるのです。

さらに、オーダースーツなら上着が1枚でパンツが3本という選択肢も可能。ジャケットに比べてダメージを受けやすいパンツを複数注文することで、お気に入りのジャケットを長く着用することができるのです。

オーダースーツの種類

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オーダースーツと聞くと、高級なフルオーダースーツをイメージする方が多いでしょう。しかし、オーダースーツにはいくつかの種類があり、価格も異なります。ここでは、オーダースーツの種類について解説します。

パターンオーダー

パターンオーダーは、オーダースーツのなかで最もリーズナブルで、初めての人にもハードルが低く、オーダーしやすいのが特徴です。

パターンオーダーの場合、採寸を行った後、用意されたサンプルのなかから自分の体形や、希望のデザインに合ったものを選びます。それをベースに袖丈や着丈を調整していきます。パンツも同様で、サンプルのなかから自分のサイズや好みのデザインを選択し、ウエストや裾の幅などを微調整します。

完成までにかかる日数はフルオーダーに比べて短いので、早く仕立ててほしいと考えているときはパターンオーダーがいいでしょう。

ただし、フルオーダーに比べるとデザインの選択肢は限られてしまうというデメリットもあります。

イージーオーダー

イージーオーダーもパターンオーダーと同様に採寸後にゲージ服を試着し、型紙を決めていきます。パターンオーダーと違うのは、型紙を体形に合わせて細かく補正してもらえるという点。それによって、パターンオーダーよりも身体にフィットしたスーツに仕上がるのです。

イージーオーダーはパターンオーダーに近いものがあれば、フルオーダーに近いものもあり、ショップ独自の呼び名をつけているところもあります。メジャーメイドやニューオーダー、コンピューターオーダーなどもイージーオーダーの一種。ディテールの要求は、店によってできる場合もあれば、できない場合もあります。

フルオーダー

フルオーダースーツはスーツの最高峰。テーラーが寸法し、着る人の好みも聞き出したうえで、世界で一枚の型紙を作り、自分だけのスーツを仕立ててくれるのです。その際、テーラーは身体の特徴までスーツに反映してくれます。筋肉質な人、なで肩の人、いかり肩の人など、千差万別の身体すべてにジャストフィットするスーツが完成します。

フルオーダーの難しさといえば、「誰にお願いするか」ということ。人の手で作られるフルオーダースーツの品質は、テーラーの技術力が左右します。また、伝統的なスーツ作りを重んじるテーラーがいれば、最新のトレンドに敏感なテーラーもいます。自分のこだわりを詰め込んだスーツをフルオーダーで作るなら、テーラー選びがとても重要になるのです。

スーツのオーダーの流れ

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ここではオーダースーツ完成までの流れを解説します。店によって手順は違いますが、一般的な流れとして解説していきます。

カウンセリング

まずはテーラーやフィッターによるカウンセリングを受けます。カウンセリングの主な目的は予算やスーツのイメージなどを共有することです。率直に希望を伝えたうえで、予算内で実現可能か、プロの意見を聞き、目指すスーツの全体像をすり合わせていきましょう。

カウンセリングの段階で対応に不満を感じたり、話がうまくかみ合わないなど、自分の理想のスーツを作ってもらうことが難しいと感じた場合は、別のテーラーを探したほうが賢明です。カウンセリングはテーラーとの相性を見極めるという意味でも重要なのです。

自分好みの生地やデザインを選択

オーダースーツは、さまざまな生地のなかから好みのものを選ぶことができます。フルオーダーなら国内外を問わず一流のブランドの生地も選択可能。生地はテーラーが、それぞれのブランドから見本を取り寄せていますので、ショップに居ながらにして、世界中の生地を実際に確認することができます。もちろん、ショップによって扱う生地には違いがありますので、自分の好みに合った生地を取り扱っているテーラーを見つける必要があります。

デザインは、大きく分けてシングルブレストかダブルブレストから選択します。そして、ボタンの数に応じて上着のおおまかなデザインが決まっていきます。その後、ベストやパンツのデザインなどを話し合いながら決定するとオーダースーツの概要が見えてきます。さらに、ポケットの形や角度、ラペルの形状などのディテールをひとつずつ決めていきます。

テーラー、フィッターによる採寸

個人のショップであればオーナーテーラーが、チェーン店などは採寸担当のフィッターが、全身の20カ所以上を採寸します。カウンセリングの段階で信頼関係ができていればスムーズに採寸できるでしょう。パターンオーダーやイージーオーダーでは採寸後にゲージ服を試着し、それをベースにして、好みや要望に応じて調整します。

フルオーダーでも採寸時にゲージ用具を使ったり、採寸した数値に合わせてゲージ服を試着したりする場合があります。この作業をフィッティングと言い、実際に各部の着心地を確認できるので、採り入れているテーラーが増えています。フルオーダーの場合は、採寸にかなりの時間を要する場合がありますが、納得のシルエットや着心地を実現させるために必要な時間です。フルオーダースーツを作る場合は時間にゆとりをもってショップに行くようにしましょう。

生地のプレス、カッティング

1着のフルオーダースーツを仕立てるのには、表地や裏地以外に20種類以上のさまざまな素材を使います。上着を例にとっても、見える部分の表地や裏地、見えない部分では上着の土台になる芯地や毛芯、バス毛芯、スレキなどが身頃に使われるのです。このほかにもポケットに使用する生地やボタンファスナーなどが必要となります。

ここで肝心なのがプレスです。生地や素材は、それぞれ伸縮率が異なります。これらをそのまま縫製してしまうと型崩れの原因となります。前もって素材に合わせたブレスを施すことで型崩れを防ぎ長持ちするスーツの土台にするのです。

次に、テーラーや裁断担当のカッターがデザインの型紙を製作します。その後、布目を整え毛並みを確認し柄を合わせる作業を行うのです。どれだけ仕立てがよくても柄や布目が合っていないと意味をなしません。整った生地の上に型紙を置いてトレースし、型紙に沿ってチャコで線を引きます。その線上を裁ちバサミでカッティングしていきます。

仮縫いと補正

カッティングした生地などを着心地のいいスーツに仕上げるためには仮縫いが必要です。仮縫いは、フルオーダーの仕立てにおいて最も重要な工程のひとつ。生地を仕付け糸で縫い付けて、デザインやシルエット、および寸法が完成形と全く同じスーツを仮仕上げしていきます。仮縫いが完成した段階で、ユーザーが試着します。そのときに、それぞれの箇所のしわ、たるみ、前後左右のねじれ、傾斜の度合いなどを確認し、ピンを打ったり、縫い目を解いたりしてチェックし体にフィットするように補正します。

仮縫いの試着時に、デザインなどの最終確認をすることになりますので、ここでユーザーもしっかりとチェックしましょう。パターンオーダーでは、仮縫い試着はなくサイズ補正のみとなります。イージーオーダーも基本的に仮縫いはありませんが、サイズ補正に加えて体形補正が可能です。

本縫い完成と試着

フルオーダーでは、仮縫いでチェックした箇所をパーツごとに解いて、ピン打ちでチェックした箇所を補正します。その後、いよいよ本縫いとなります。テーラーによって違いますがフルハンドメイドが基本です。さまざまな工程を経て、オプションなどを確認し最後のプレスをして完成です。

フルオーダーであれば、初めての来店から引き渡しまで1カ月以上の期間がかかるのが普通です。一般的にパターンオーダーで2~3週間、イージーオーダーで3~4週間の期間が必要とされていますので、オーダースーツを作る場合は、期間に余裕をもつようにしましょう。

オーダースーツが作れるおすすめショップ5店

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ここまでオーダースーツの特徴や種類などを解説しました。オーダースーツの特徴や魅力をご理解いただけたと思います。ここからは、オンリーワンのスーツを入手できるショップを5店紹介します。

GIORGIO ARMANI(ジョルジオアルマーニ)

GIORGIO ARMANI(ジョルジオアルマーニ)は、トラディショナルなテーラード技術と、スタイルや素材のイノベーションを融合したオーダーメイドサービス「メイド トゥ メジャー」を展開しています。

アルマーニ独自の伝統とモダンさを両立させるノウハウを基本に、洗練された職人がユーザーひとりひとりに特別な一着を提案。イージーオーダーでありながら、ディテールやシルエット、素材にもこだわった良質なオーダースーツが手に入ります。

HUGO BOSSヒューゴ・ボス

ドイツ発祥のファッションブランドHUGO BOSS(ヒューゴ・ボス)。設立当初は、レインコートやオーバーオールなどの作業着を主に製作していましたが、1953年に発表した男性用のスーツが人気を呼びブランドとして定着しました。

「BOSS Made for Me」と命名されたボスのオーダースーツは、パターンオーダーに該当するオーダー方法。ショップでカウンセリングを受けるところからスタートし、生地はバージンウールやウールシルク混、軽量なリネンコットンやストレッチコットンなどの素材および豊富な色や柄のイタリア製の生地から選ぶことができます。

麻布テーラー

麻布テーラーは、パターンオーダーで有名なショップです。

クラシコイタリアは、イタリアの感性が生かされたモデルで、ビジネスシーンに最適。やわらかな着心地で人気のモデルです。コンチネンタルは、ヨーロピアンクラシックスタイルのモデルで、なだらかなゴージラインと適度に広いラペルが特徴。ウエストシェイプや低いポケット位置もその名のとおりヨーロピアンクラシックを思わせる仕上がりです。

ジェットクローズは、オフシーンでも使えるモデルで、軽量化されたジャケットやカジュアルなフィーリングを採り込んだディテールが特徴です。麻布テーラーでのオーダーは、カウンセリングからスタートします。そして、豊富な生地のなかから自分の好みの素材を選択。その後、デザインやオプションを決定し採寸へと流れます。おおよそ4~5週間後に麻布テーラーのオンリーワンスーツは完成します。

STORY & THE STUDY(ストーリー アンド ザ スタディー)

STORY & THE STUDY(ストーリー アンド ザ スタディー)は、パターンオーダーのショップです。70年以上の伝統技術に最新のテクノロジーを加えたスーツ作りが特徴。スーツはすべて、日本屈指のテーラード工場であるサンヨーインダストリーで生産されているので信頼感と安心感があります。

ストーリー アンド ザ スタディーでのスーツ作りはヒアリングから始まります。その後、スタイルや生地オプションなど選び採寸をします。採寸ではメジャーによる採寸のほかに最新技術である3D解析ツールを用います。解析ツールによるボディメトリクスは、体の採寸データを定量化し、スーツ作りの精度を上げる役割を果たしています。

採寸後、サンヨーインダストリーで仕上げられるスーツは、オーダーから数えて2~4週間後の引き渡しとなります。一度スーツを作ったら採寸データが保管されるため、2回目以降は、ECサイトからのオーダーが可能です。

KASHIYAMA the Smart Tailor(カシヤマ ザ・スマートテーラー)

KASHIYAMA the Smart Tailor(カシヤマ ザ・スマートテーラー)の魅力は、引き渡しが最短で1週間で、しかもリーズナブルプライスなところです。カシヤマ ザ・スマートテーラーのオーダーシステムはパターンオーダーです。しかし「上質な着心地を低価格・短納期で」というポリシーのもと、在庫を持たずにジャストフィットのオーダースーツを提供しています。

独自のパターン設計とスタイルガイドにより、ユーザーにジャストフィットするスーツを実現。サイズパターンが160種を超えているので、あらゆる体形にジャストフィットさせることが可能となっているのです。そして、2着目からはオンラインでオーダーできるシステムも採用されています。

まとめ

スーツを着る人であれば、誰もがオーダースーツに憧れを抱くのではないでしょうか。自分の体に合ったオンリーワンのスーツを着用すれば、自然と気分もよくなるものです。今回は、そんなオーダースーツの特徴や種類、ブランドなどを解説しました。昔はハードルの高かったオーダースーツも時代の変化とともに、スタイリッシュなものがリーズナブルにオーダーできるようになっています。

あなたも一着、実際にオーダースーツを仕立ててその魅力を実感してはいかがでしょうか。

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