PROMOTION
L.L.Bean
カジュアルウェア
Life with L.L.Bean
軽井沢での暮らしと、新たな挑戦
渡邉 剛
2024.10.25
「畑を始めて3年。今年からこの場所を借りていますが、まだまだ試行錯誤の最中です。土壌にできるだけダメージがないように、作物を育てる際には自然由来のものだけを使用するようにしています」
モデルの渡邉 剛さんは今年3月に軽井沢に居を構え、300坪の畑で自然農を実践している。人力で土壌を耕し、種や苗を植え、世話をする……。手間暇をかけながら、どんな作物がこの場所に合うのか未知数ななかで、自然と向き合い奮闘する日々だ。
夢が芽生えた軽井沢での暮らし
大学を卒業後、システムエンジニアとして働いた後にモデルの道に進んだ。日本のみならず海外のメディアでも活躍するなど、順調にキャリアを築いてきたが、40代半ばにして大きなシフトチェンジをした。妻のみのりさん、一人娘の琉衣ちゃん、そしてポメラニアンのこはくちゃんと共に家族で移住。二拠点ではなく、東京から生活の基盤をすっかり移して、新たな挑戦を始めたのである。
「今は朝5時には起きて近くの保養所へ30〜40人前の料理を作りに向かいます。その後、イタリアンレストランで料理修業も兼ねたサポートが待っています。時間が許せば畑で農作業をして帰宅。今度は家族のための食事の準備に取り掛かる……そんな毎日です」
将来は安心安全な料理と自家焙煎のコーヒーを提供する店を開きたいと、畑だけでなく毎日がトライ&エラーの連続という暮らしだ。
「年齢を重ねて40代も半ばとなったとき、ずっと興味を持っていた田舎暮らしや農業を人生のメインに置いていこうと思いました。変わるなら今だと。経験があるわけではないので、すべてが手探りです。もっと安易な道があるんだと思いますが、何事も経験から学んでいきたいと思う性分のようで……。だからこそ学び多き日々を送れていて、ありがたいです」
こう話す渡邉さんは常に手を動かし、万事に骨惜しみをしない。ケミカルに頼らず人力で世話をする畑の野菜のみならず。香味野菜と鳥の骨からだしを取るところからスープを作り、畑の野菜を美しいサラダに変え、香ばしいパンを焼く。そして無農薬の豆を一粒一粒手で選定し、自家焙煎してネルドリップ。ひとつの物語のように変化を味わえる、香り高いコーヒーを入れるのだ。
いいものは育てながら長く愛用したい
「自然派」「丁寧な暮らし」「こだわり」というような言葉で表現されるライフスタイルは数多く露出している。しかし彼の場合はそれとは異なっていて、本格派、根のある暮らし、実直、妥協無しというような言葉が似合う。たとえ時間がかかろうとも、不器用であろうとも、納得いく形をイチから自分で見つけ出していくようだ。このようなスタイルは、若い頃から確立していたと言い、現在はそれを自然の中で実践している。
「例えばモノ選びでも、いっときの楽しさのために手に入れるようなことはほとんどないんです。じっくり付き合っていきたい、(モノを)育てていきたいと思うので、自ずと上質で飽きがこないデザインを選びます。そして今は自然と付き合っている時間が長いので、やはり機能性なども重要視しますね。長い付き合いになるものですからきちんと調べてから買い物します。自分にとって数は重要ではありません。一番なモノがあれば他はいらないと思っています」
問/L.L.Bean カスタマーサービスセンター 0422-79-9131
Photograph&Videograph:Hiroyuki Matsuzaki(INTO THE LIGHT)
Styling:Hidetoshi Nakato(TABLE ROCK.STUDIO)
Text:Toshie Tanaka(KIMITERASU)