カジュアルウェア
【ラコステ】洗練されたサマースタイルをかなえる、
今夏おすすめのポロシャツ。Vol.1
2025.07.08

近年、エフォートレスなスタイルが人気を集めるなか、ニットポロの復権にも後押しされて、トレンドに再浮上したのがポロシャツだ。言わずもがな夏の定番アイテムではあるが、ほどよいきちんと感と快適な着心地、さらにTシャツにはない首元のニュアンスが、盛夏でもおしゃれを諦めたくないしゃれ者のニーズに合致したのもうなずける。
これから全7回にわたって、誰もが知る名品はもちろん、デザインコンシャスな一枚、さらに機能素材を使った進化系まで、この夏おすすめのポロシャツをピックアップする。
第1回に紹介するのはラコステ。ご存じ、ワニのロゴで知られる1933年創業のフランス発の名門ブランドだ。1920年代に活躍した伝説的テニスプレーヤー、ルネ・ラコステが創設者であることは有名だが、ブランドの永世定番であるポロシャツが誕生した背景に、彼の型破りな精神が起因していたことをご存じだろうか。
長袖のコットンシャツでプレーすることが常識とされていた1920年代、ルネ・ラコステは大会規則から外れたスポーティな半袖ポロをフランス国際大会(現在の全仏オープン)で着用し、大活躍したことがそのルーツだという。現在、さまざまなコラボレーションを含めて伝統におもねらない先進性がラコステの魅力だが、そこには常識に捉われない偉大なる先人のマインドが通底しているのだ。

1933年に誕生したすべてのポロシャツのオリジン「L.12.12」。単一の高級糸のみで編み上げた鹿の子地は、上品な光沢と高い耐久性に加え、肌離れのよさで夏でも涼やかに装える。写真は、爽やかなライトグリーンで、全26色(※オンラインは全26色、店頭は全16色展開)から成る圧倒的なカラーバリエーションも魅力。

台襟付きや比翼の前立てなど、ドレスシャツにインスパイアされた「レギュラーフィット ストレッチ パリポロシャツ」。ストレッチを利かせたピケ素材で、着心地はそのままに運動性を格段に向上。同色であしらったロゴの主張も控えめで、ジャケットスタイルのインナーとしても重宝する。

不朽の名作を現代的にアップデートした「L.12.12 ライト」。オーセンティックなクラシックフィットのシルエットを踏襲しつつ、環境に配慮したオーガニックコットンとリサイクルポリエステルのブレンド素材を採用。シャリっとしたドライな肌触りの軽量鹿の子は、伸縮性と通気性を併せ持つ。上品な光沢感のあるパールボタンなど、細部にもこだわりが光る。
問/ラコステお客様センター 0120-37-0202
掲載した商品は税込み価格です。
Photograph: Yuki Kina
Styling: Hidetoshi Nakato(TABLE ROCK.STUDIO)
Text: Tetsuya Sato