カジュアルウェア
練られた造形に多様なバックボーンがうかがえる、
ジル サンダーのTシャツ。
2025.07.11

軽装ゆえに着こなしの手数が減るサマースタイルにおいて、主役となるアイテムの代表格がTシャツだ。色柄はもちろん、シルエットや素材使いで魅了するものもあれば、「それ、どこの?」なんて会話をきっかけに、コミュニケーションツールとして機能するものまで、選択肢は数限りない。そこでこの夏おすすめの一枚を、ラグジュアリー/ハイブランドをはじめ、自己表現を後押しするアートT、さらにこだわりのお店のスーベニアTシャツまで厳選して紹介しよう。
肩の切り替えや袖付を含めたスリーブの形状など、さまざまなディテールを掛け合わせた一枚。アートや建築など、多彩なカルチャーを文脈として取り込みながら、完成形のたたずまいは極めてノーブルなムードが漂う。ジル サンダーらしい柔和なナチュラルカラーや脱ぎ着しやすい肩口のファスナー使いなど、細部にまで抜かりなし。ロゴやグラフィックに頼らずとも、実際に手に取ってディテールの意味やデザインソースにあれこれ思案を巡らすだけでも楽しくなる、そんな一枚だ。
問/ジルサンダージャパン 0120-998-519
掲載した商品は税込み価格です。
Text: Tetsuya Sato