カジュアルウェア
横尾忠則の代表作をあしらった、
トーキョー カルチャート byビームスのTシャツ。
2025.07.17

軽装ゆえに着こなしの手数が減るサマースタイルにおいて、主役となるアイテムの代表格がTシャツだ。色柄はもちろん、シルエットや素材使いで魅了するものもあれば、「それ、どこの?」なんて会話をきっかけに、コミュニケーションツールとして機能するものまで、選択肢は数限りない。そこでこの夏おすすめの一枚を、ラグジュアリー/ハイブランドをはじめ、自己表現を後押しするアートT、さらにこだわりのお店のスーベニアTシャツまで厳選して紹介しよう。
東京から生み出されるアート、デザイン、カルチャーなどを世界に発信するビームス発のレーベル、トーキョー カルチャート by ビームスのTシャツ。こちらは、日本を代表する美術家・横尾忠則の近年における代表作のひとつ『Y字路』シリーズから、2005年発表のリトグラフ作品『交差の歓び』を背面にプリントしたもの。『Y字路』シリーズは、作品によって技法や雰囲気が異なるが、本作品は夏時期の午後を思わせる日差しの描写がTシャツというアイテムとの調和を生む。誰しもがどこかで見たことがあるような風景だが、じっと眺めていると右に進むのか、左に進むのか迫られているような焦燥感に駆られ、その場で立ちすくむような気持ちまで芽生えてくる。この得も言われぬ感情を、Tシャツを通して感じてみてほしい。
問/ビームス公式オンラインショップ https://www.beams.co.jp/
掲載した商品は税込み価格です。
横尾忠則『TADANORI YOKOO with MUSIC』
会期:開催中(2025年7月27日まで)
開催店舗:ビームス ジャパン(新宿)5階『B GALLERY』
https://www.beams.co.jp/news/4472/
Text: Tetsuya Sato