特別インタビュー

手袋はあなたのために。
[渋谷直角 男が憧れる、男の持ち物。]

2019.12.11

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アクセントにもなる冬小物のグローブは、ウールやレザー、ツイードなどバリエーションをそろえておきたい。左から¥6,900/エーグル(エーグルカスタマーサービス 0120-810-378)、¥12,000/ポロ ラルフ ローレン(ラルフ ローレン 0120-3274-20)、¥12,000/五大陸(オンワード樫山 お客様相談室 03-5476-5811

多才でいてファッションフリーク、渋谷直角の愛用品からそのセンスを探ってみる──。

小さいころは、「白い手袋をする仕事」にどこかカッコ良さを感じて、憧れていた。たとえば駅員。あの白い手袋は発車や指さし確認など、ひとつひとつの動作を目立たせるために着用しているという。タクシーやバスの運転手はハンドルを握るときの滑り止めや、機器に雑菌がつかないための配慮だとか。警備員も非常時に誘導するとき目立つようにと、何か問題が起きたときに指紋がつかないようにするためらしい。鑑定士が鑑定する前に指紋や傷をつけないよう白い手袋をつける仕草も、カッコいいと思っていた。職業ではないけれど、結婚式で花婿がする白い手袋は「剣」の象徴らしく、「この剣であなたをずっと守ります」という意味が込められているのだそうだ。

その割に、手袋を自分で買った記憶はほとんどない。手袋を使わない仕事なのもあるが、母親や、そのとき気になる女性にプレゼントされたものばかり。もちろん白い手袋ではなく、防寒用のものだけれど、手袋自体好きなのでもらうのはうれしい。特にコーディネートを選ばないモノだし、意味合い的にも値段的にも重くなく、気持ちよく受け取れる。その女性に会いに行く際、もらった手袋をつけて行くのも好きだ。女性にしても仕事にしても、手袋を身につけるというのは、対象を大切に扱うためのアイテムとも言える。

ただ、少し変わったタイプの女性と付き合っていたときにもらった、山城新伍の顔がプリントしてある手袋にはさすがに戸惑った。たぶん昔の番組ノベルティか何かで、女性の実家にあったのかどこかで入手したのかは覚えていないが、「好きだと思って」と渡された。確かに山城新伍は好きだし、モノとしては面白いのだが、身につけたいほど好きかというと……。結局、一度も着用することなくいまも家にある。もらう手袋は、普通にかわいいモノがいいです。

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「アエラスタイルマガジンVOL.45 WINTER 2019」より転載

Photograph: Tetsuya Niikura(SIGNO)
Styling: Masahiro Tochigi(QUILT)
Cooperation: AWABEES

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