接待と手土産
「ペニンシュラ」のミニ&マイクロエッグカスタード月餅。
すべて実食! 自慢の手土産 #151
2025.07.24
一粒万倍日にして天赦日。最強開運日に贈りたい幸運を呼ぶ月餅。
いざという時に頼りになる一流ホテルの手土産シリーズも残すところあと3回。第7弾となるのは、「ペニンシュラ」の月餅だ。香港で最も長い歴史を持つ名門中の名門ホテルが日本に上陸したのは2007年9月。本店同様に開業当初から食には定評があり、なかでもマンゴープリンはあまりにも有名だ。“鉄板土産”や“芸能人御用達の手土産”として、必ずと言っていいほど名前があがり、もちろんこの連載でも既に紹介済みだ。
実はそのプリンと双璧をなす人気商品が月餅なのだ。毎年秋に新商品が発売されるが、今年も先行予約が開始され、すでに話題になっている。
中国では、月餅の丸い形に、円満や団らんといった意味があるとされ、中秋節に家族や友人が集まって幸運を願いながら一緒に食べる。また日頃の感謝の気持ちを込めて、月餅を贈り合う習慣も定着している。ちなみに、2025年の中秋節、10月6日は、一粒万倍日と天赦日という縁起のよい日が重なる最強開運日。一粒万倍日は、一粒の籾(もみ)が万倍に実るという日で、天赦日は、日本の暦の上で最大の吉日とされ、万物の罪が赦(ゆる)される日だ。そんな特別な日には、ペニンシュラの縁起のよい月餅でツキを呼び込みたいものだ。
今年は9種類の詰め合わせが販売されるが、筆者のいち押しは1986年に登場した「ミニエッグカスタード月餅」だ。餡(あん)を使った伝統的なスタイルとは一線を画し、洋風のエッセンスが加わったハイカラ系。塩漬けした卵黄にカスタードを組み合わせた新感覚の月餅だ。
そのミニエッグカスタード月餅に、今年はさらに小さな直径3.5㎝ほどの「マイクロエッグカスタード月餅」が加わった。ひと口サイズで食べやすく、ちょっと甘いものが欲しいときに重宝しそうだ。
食べる前に200℃のオーブントースターで3分ほど温めると、バターの香りが立ってサクサク感が増す。ホロリとほどけるような薄く柔らかな生地の中に、ほんのり温まった甘さ控えめで濃厚なカスタード風味の餡。ちょっと塩味も感じる大人の味だ。
製造は本場香港。塩漬けにした卵黄に、ニュージーランド産のバターとミルクパウダー、ベルギー産のカスタードパウダーなど世界中から厳選したプレミアム食材にこだわり、保存料や合成着色料をできるだけ使わないナチュラルな製法で作られている。
生地の表面には「ペニンシュラ」を表す「半島」の文字が刻まれ、高級感もある。華やかなゴールドで、蓮の花のモチーフを箔押しした、縁起の良いえんじ色のボックス入り。秋の夜に名月を眺めながら、大切な家族や友人たちの心を丸く結ぶ、幸せギフトを贈ってはいかがだろう。
ザ・ペニンシュラ ブティック&カフェ
東京都千代田区有楽町1-8-1 B1階
営業時間/11:00~18:00 ※ブティックのみ、カフェは休業中
定休日/無休
価格/ミニエッグカスタード月餅(4個入り)5,416円、同(8個入り)8,176円、マイクロエッグカスタード月餅(9個入り)11,888円 ※税込み
問/03-6270-2888
https://www.peninsulaboutique.com/jp/ja/