接待と手土産
「フェアモント東京」のチョコレート。
すべて実食! 自慢の手土産 #153
2025.09.18
一粒一粒にカカオの力強さとシェフの技を感じるチョコレート。
詳しい説明などなくても上質なものだと自然と伝わる、いざというときに頼りになる一流ホテルの手土産。第10回の最終回は、今年7月に東京・浜松町に開業した「フェアモント東京」のチョコレートだ。世界各地に展開するラグジュアリーホテルの日本初進出とあって注目を集めているが、東京湾と都心のどちらの絶景も味わうことのできる絶好のロケーションに加え、個性豊かな5つのレストランや2つのバーをそろえ、食の充実度においても際立っている。
35階のロビー階には広々としたラウンジ「Vue Mer(ビュメール)」があり、ガラスのショーケースに見目麗しいスイーツが所狭しと並んでいる。そこに9月1日から新たなフレーバーとしてお目見えしたのが、今回紹介する華やかなチョコレートたちだ。
ラインアップは、70%カカオのダークチョコレートガナッシュにキャラメルの風味を加えた「ダークチョコレート」、バニラのさやから抽出した香りと塩キャラメルのバランスが絶妙な「バニラ&塩キャラメル」、自家製アーモンドプラリネと刻んだクレープ生地、ミルクチョコレートのペーストを合わせた「クリスピーアーモンドプラリネ」、同様の構成で自家製ピスタチオプラリネを使用した「ドバイ ピスタチオチョコレート」、そして高品質の2種類のチョコにコーヒーを混ぜ込んだガナッシュチョコレート「カフェラテ&ドゥルセチョコレート」の5種類。
シェフが特におすすめするのは「ドバイ ピスタチオチョコレート」と「カフェラテ&ドゥルセチョコレート」とのことだが、筆者にとっては5種類どれも甲乙つけがたかった。全種類にフランスのヴァローナ社のチョコレートを使用し、5個入りのボックスを開けると甘く豊かな香りがふわっと立ち上がる。素材の組み合わせが絶妙で、一粒一粒が丁寧に仕立てられた作品のようで選ぶ楽しさもある。
約3cm弱のロケット型をした小さなチョコレートは、口に含むと1分もたたないうちに溶けてなくなってしまうが、その満足度がすごい。口いっぱいに広がる力強いカカオの香りやそれぞれの異なる食感がまた楽しい。シェフの技が凝縮された、なんともぜいたくなひと粒なのだ。
夏場は持ち歩きに注意が必要だが、これからのシーズンは大活躍してくれるだろう。モノトーンのシックなパッケージの中央にフェアモントのロゴが配され、高級感も申し分ない、軽量かつコンパクトなサイズ感は、会食やランチミーティングの場でもスマートに渡すことができ、ビジネスシーンにおける手土産としても秀逸な選択肢だろう。
フェアモント東京 35階「Vue Mer(ビュメール)」
東京都港区芝浦1-1-1 BLUE FRONT SHIBAURA TOWER S
営業時間/11:00~22:00(金・土曜は23:00まで)
定休日/無休
価格/チョコレート5種類各600円、5つ入りボックス3000円 ※箱代を含む。税込み
問/03-4321-1111
https://www.fairmont.com/ja/hotels/tokyo/fairmont-tokyo/dining/vue-mer.restaurant.html