週末の過ごし方
旬を味わう、カリフラワーとグリーンオリーブのパスタ
[長尾智子 料理の歳時記]
2018.11.01
食材は旬の時期に味わうのがいちばん。出盛りの食材をいかにおいしく料理するか。料理研究家の長尾智子さんに教えていただきます。
冬の食材『カリフラワー』
キャベツの仲間でアブラナ科。旬は11月~3月。
味が淡白なので、サラダやグラタン、スープ、パスタ、ピクルスなど、料理に幅広く使える。白い部分は「花蕾(からい)」。外葉がいきいきとして、蕾がかたくしまり、全体に重みのあるものが新鮮。ビタミンCが豊富。冬の風邪予防にぜひ。
「カリフラワーは薄切りしてから、パスタのゆで上がりと同時になるように一緒にゆでましょう。食感を残しながら、煮くずれた部分もでてくるので、異なった食感が楽しめます。カリフラワーは、ほのかに香ばしい風味が魅了です。グリーンオリーブと合わせ、チーズをたっぷりおろしかけて、ボリューム感たっぷりの味に仕上げます。オリーブのかわりに、アンチョビやドライトマト、サラミなどを加えても」
<レシピ>
材料(約2人分)
カリフラワー 小1/2株
パスタ(フェデリーニ) 160g
グリーンオリーブ(種を抜いたもの) 12個
パルミジャーノ・レッジャーノのすりおろし 大さじ2+適量
オリーブ油 大さじ2
にんにく 1片
塩 少々
<作り方>
1.カリフラワーは小房にわけ、端から5㎜ほどの薄切りにする。にんにくの皮をむき、半分に切る。
2.鍋にお湯をたっぷり沸かし、塩小さじ1と1のにんにくを入れてパスタをゆで始める。
3.グリーンオリーブは4等分に薄切りにする。ボウルにオリーブとオリーブ油、塩ひとつまみ、パルミジャーノ・レッジャーノを大さじ2入れる。
4.にんにくを取り出す。2のパスタがゆであがる前に、カリフラワーを入れて(指定のゆで時間の3分前くらい)、一緒にゆでる。ゆで上がったら、パスタとカリフラワーの水分を軽く切りながら3のボウルに入れる。
5.4をトングで手早くしっかりと混ぜ合わせ、器に盛る。パルミジャーノ・レッジャーノを好みの量かける。
プロフィル
長尾智子(ながお・ともこ)
フードコーディネーター。レシピのみならず、調理道具、器、食文化全体を大きくとらえた独自の世界観が、性別を問わず支持を集める。「食べ方帖」(文化出版局)など著書多数。12月初旬にお茶とお菓子、お酒と肴を一冊にまとめた「ティーとアペロ」(柴田書店)発売予定。vegemania.com
Photograph : Masanori Akao
Food Coorditate : Tomoko Nagao
Edit : Mika Kitamura