旅と暮らし

ソムリエ厳選! エキゾチックで香り豊か、ニュージーランドワインは今が飲み頃
タン イン グルーヴ クレイヴィン ピノ・ノワール
【今週の家飲みワイン】

2019.02.01

写真・図版 小松宏子

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ニュージーランドの最後の一本はピノ・ノワール。冷涼な気候に恵まれ。良質なピノ・ノワールの産出国としても知れている。けれど、感度の高いソムリエの間では「カッチリとした造りのワインが多く、安定しているけれど、面白くはない」という印象を持つ人が多かったそう。その安心感をいい意味で裏切ってくれるのがこのタン イン グルーヴという若い造り手のピノ・ノワールだ。

ニュージーランドのなかでも最も重要な産地マールボロ地方のブランコットヴァレーにワイナリーを構える。スロープ状になってる畑にはほとんど機械が入ることがないほど、自然なぶどう栽培にこだわっている。除梗率25%、つまり、古樽の底に総量の25%の全房のぶどうを敷き、その上に除梗したぶどうを重ねていく。野生酵母による発酵を待ち、発酵中は毎日、液体をすくって上からかけることで、優しくうまみが溶け出していくのを助けるのだという。瓶詰めの際にごく少量の亜硫酸を添加するが、それ以外はまったくナチュラルなワイン造りを大切にしている。

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「タン イン グルーヴは、最近のニュージーランドのワインのトレンドを象徴するような造り手。ようやくナチュラルワインが花開いてきたと感じさせてくれます。従来のニュージーランドのピノ・ノワールは、キリッとした酸がやや強すぎるきらいがありましたが、このタン イン グルーヴは、温かみがあり、ニューワールドらしい果実の甘さも備えています。クローブや五香粉などのスパイシーな香りもアクセントになり、ワインを飲んで、つくづくセンスがあるなと感じさせる造り手です。樽の使い方も上手ですね。樽が支配的になるのではなく、いいあんばいに効いています」と言う梁さん。

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¥6,000台は決して安い価格ではないけれど、同じ金額を出して村名クラスのブルゴーニュワインを買うことを考えれば、断然こちらのほうが品質が高いという。ちょっといい牛肉を買ったときなど、ぜひ、試してみたい。

「ニュージーランドのなかでナチュラルにワインを造っている人たちは皆、とても仲がいいんです。国が狭い分、ひとつにまとまりやすい、ということも言えるでしょう。狭い国なりのよさもあります。ニュージーランドがたどったワイン造りの進化のなかには、日本でも生かせることがあるのではないかと思います」とも。そんなことを知ると、ニュージーランドのワインにぐっと親しみがわいてくるではないか。

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Photograph:Makiko Doi

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