接待と手土産

「甘味おかめ」のおはぎ
すべて実食!自慢の手土産 #85

2022.03.29

創業80年以上の老舗の名物おはぎ

国産もち米100%を炊き上げて、つぶさずに俵の形に丸め、その周りに「つぶ餡(あん)」や「きなこ」「胡麻」をまとわせる。素材ごとにそれぞれの良さがあるが、私は特につぶ餡ときなこがお気に入りだ。2月から5月にかけては「さくら」が加わり、4種類になる。手土産にはこのような季節ものも、ぜひラインアップに加えたい。

小豆は北海道の十勝産。ひと晩水に漬けたあと、あくを取りながら弱火で数時間炊く。柔らかく炊いた小豆をしばらく寝かして味をなじませてから砂糖を加え、再び火を付けて焦がさないよう細心の注意を払いながら練り上げる。その自慢の餡は、四面に餡をまとった「つぶ餡」だけでなく、「きなこ」「胡麻」「さくら」のご飯の間にも入っている。

おかめの創業は1930年代。先々代が深川に出した「二川屋」という甘味処が前身だ。名物の大きなおはぎは、先代女将(おかみ)の発案。和菓子屋にあるような、小ぶりで上品なおはぎではなく、これでおなかを一杯にしてほしいという気持ちから生まれたものだそうだ。そのせいか、どこかほのぼのして懐かしく、気持ちも緩む。そんな癒やし系のおはぎなのだ。

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甘味おかめ 麹町店
東京都千代田区麹町1-7 フェルテ麹町1・7 1階
営業時間/10:30~18:30
定休日/土曜・日曜・祝日
価格/おはぎ(つぶ餡・きなこ・胡麻・さくら)1個300円 ※税込み
問/03-5275-5368
http://kanmi-okame.jp/

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