週末の過ごし方
やさしさとぬくもりに満ちた、心安らぐ時間を過ごせるフィンエアー。
北欧の旅が機内から始まる。
2025.11.04
日本からフィンランドやノルウェーなどの北欧諸国へ旅をする際に利用したい航空会社がフィンエアーだ。フィンランドを代表するフラッグシップキャリアで、同国の首都ヘルシンキへは、2025年10月25日までの夏期スケジュールでは、東京/成田、東京/羽田、大阪/関西から毎日、名古屋/中部空港から月、水、木、日に直行便が運航。そして、10月26日から始まった冬期スケジュールでは、東京/成田から水、金、土、日、東京/羽田から毎日、大阪/関西から月、水、木、土に直行便が運航している。
フィンエアーの魅力は、機内やラウンジのデザインや色使い、アメニティなどに北欧らしいあたたかみや安らぎを感じられるところにある。リラックスして旅ができるのだ。
例えば、ヘルシンキ・ヴァンター国際空港内にあるラウンジ。場所はヨーロッパの主要国が加盟するシェンゲン協定加盟国エリアと、それ以外のシェンゲン協定非加盟国エリアの2カ所。
同社のラウンジは、シートのスタイルもさまざまで、友人や家族、同僚と食事を楽しみたいときも、ひとりで静かに過ごしたいときも、仕事に追われるビジネスパーソンも、誰もが目的に応じて快適に過ごせるようになっている。
また、食事はビュッフェスタイルで、アルコール類も含めてゆったりと楽しむことができる。
ラウンジ内のインテリアは、フィンランド人デザイナーのエーロ・アールニオや、デンマーク人デザイナーのハンス・J・ウェグナーなどが手がけた北欧家具がゆったりとした間隔で置かれ、洗練さとぬくもりを感じる雰囲気にまとめられている。
テーブルウェアもフィンランドのイッタラ製で、北欧らしさを存分に感じられる。多くの日本人にとって、旅を終えて飛行機に搭乗する直前に利用する場所だけに、こうしたディテールからも旅の余韻を味わえるのがフィンエアーのビジネスラウンジの魅力なのである。
長距離路線全機材を2024年にリニューアル!
そして、機内。フィンエアーでは2024年6月に長距離路線全機材の客室リニューアルを完了。ビジネスクラス、エコノミークラスが刷新されただけでなく、新たにプレミアムエコノミーが設けられ、全3タイプの真新しいシートで空の旅を満喫できる。
ビジネスクラスについて紹介すると、シートにはコリンズ社製シート「AirLounge」を採用。シェル型のデザインによってプライベートスペースが確保されている。
また、シートにはアクティブノイズキャンセリング機能付きのヘッドホンや読書灯、USBポートタイプAとタイプC、PC用電源、携帯電話のワイヤレス充電器などを備えている。ビジネスパーソンであれば、ここぞとばかりに読書にふけることもできるし、PCを広げて仕事を進めることもできるだろう。
機内エンターテインメントは、映画やテレビ番組、音楽、ゲームなどがそろい、飽きることがない。
ビジネスクラスのアメニティは、フィンランドのデザインハウス、マリメッコによってフィンエアーのためにデザインされたものが用意されている。
再生ポリエステル100%を使用したポーチの中には、同素材のアイマスク、さらに竹製歯ブラシと練り歯磨きのデンタルキットが入っている。
機内食は北欧の伝統の味と出発地・目的地に合わせた料理の再現をコンセプトにメニューが考案されている。前菜2点とメイン料理、チーズとデザートが登場し、味はもちろん、ボリューム的にも満足度の高いものとなっている。
ドリンク類は厳選されたワインはもちろん、シグネチャーカクテルの「ノーザン ブラッシュ」、フィンランドの「キュロ ディスティラリー」が造るフィンランド産の全粒ライ麦を原料にしたウイスキーやジン、さらには各種モクテルなども用意され、フィンエアーの機内ならではの特別な時間を過ごすことができる。
就寝時はレッグレストを引き上げ、レイフラットベッドの座席を平らに。マットレスパッドとフィンエアーのためにデザインされたマリメッコのデュべ(羽毛布団)も用意され、寝心地は抜群だ。
伸び伸び過ごせるプレミアムエコノミー
そして、新設されたプレミアムエコノミー。シートはリクライニングの可動域が広く、脚を前に伸ばして座ることができるため、自宅のリビングでくつろぐような感覚で過ごすことができる。またマリメッコがデザインしたネックピローが貸与されるため、しっかりと眠ることができてうれしい。
あらゆるところに北欧らしい、やさしさやぬくもりが感じられるフィンエアーでの旅。バカンスはもちろん、多忙なビジネスパーソンにとっても束の間の癒やしを得られる貴重な時間となるだろう。
Text: Hiroya Ishikawa.