旅と暮らし

女優・山口まゆ「なぜ役者をやるのか」について考えた
[MUSE]

2019.07.09

女優・山口まゆ「なぜ役者をやるのか」について考えた<br>[MUSE]

ドラマ『昼顔 〜平日午後3時の恋人たち〜』でドラマデビュー。浮気をする母親に複雑な思いを抱く娘役を演じ、『コウノドリ』では中学生の妊婦役を熱演。映画『相棒 —劇場版Ⅳ—』ではヒロインに抜擢され、集団毒殺事件の生き残り役を見事演じきった。10代にして難役をこなし、注目を集める女優・山口まゆ。

「中学生のころはまだ無自覚だったけれど、高校生になり、自分が役者であることに意識的になりました。そこであるとき、自分はなぜ芝居をするのか、なぜ役者をやっているのかについて、じっくりと考えてみたんです。そのときに導き出された答えは、やっぱり『楽しいから』。いや、大変なんです。実際はものすごくつらい。日々、心は削られているのに、なぜだかわからないけど、最終的に達成感のほうが勝ってしまうんです。あるシーンについて思いを巡らせて、考え抜いて現場に向かい、目の前の相手と呼吸を合わせながら芝居をする。それが楽しくて幸せでたまらない自分がいます」

そこで、将来の女優像について尋ねてみる。

「実は将来を見据えるのが苦手で。理想の自分を思い描いたときに、いまの自分とのギャップを感じてつらくなってしまうんです。とにかくいま大切にしたいのは、私は物語に携わるのが好き、という純粋な思い。誤解を恐れず言うと、女優個人としての評価よりも、その作品がお客さんの心に届いたかどうかのほうが大切だと思うから」

「芝居という芸術に、ただ関わりつづけていたい」。真っすぐな瞳で、そう語った。

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女優・山口まゆ「物静かでミステリアスな人が好き」 はこちら>>

Photograph: Ari Takagi
Styling: Alisa
Hair&Make-up: Kana Oguchi(KOHL)
Text: Maho Honjo

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