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『モーツァルト・イン・ザ・ジャングル』
いま観るべき、おしゃれな海外ドラマとは? #5

2021.09.24

『モーツァルト・イン・ザ・ジャングル』<br>いま観るべき、おしゃれな海外ドラマとは? #5

クラシック音楽と言えば、なんとなくハードルが高いイメージがある。ストラディバリウスのバイオリンは数千万いや、数億円なんて話も聞く。舞台に上がっている演奏家たちも高貴な人ばかりなのであろうと思っていた。

このドラマは世界で名高く歴史の長いニューヨーク・フィルハーモニックの元オーボエ奏者が、自身の体験を元に書いた自叙伝を現代風にアレンジしたコメディドラマ。その原作はあまりに実在した人物に似ていることから、これは暴露本だ!と話題になった。

われわれが思い描いていた華やかなイメージとは格段に違い、彼らの厳しい雇用環境や財政難、栄光と挫折、楽団内の恋愛トラブルなど、知りたくなかったような?想像をはるかに超えた舞台裏をコミカルに描いている。

人気が低迷し経営難に陥っていたNYフィルハーモニックは立て直しを図り、長年マエストロ(指揮者)を務めていたトーマスを解任し、破天荒で芸術肌のロドリゴを迎える。そして楽団の改革の第一歩として団員オーディションを行うことに。

この手のオーディションは、限られた者しか知り得ない情報だが、オーケストラピットの仕事で知り合った楽団のチェリストであるシンシアにこっそり教えてもらい、まだ若手のオーボエ奏者ヘイリーは急いで会場へと向かった。だが、時すでに遅し……。オーディションは終わっていたのだ。

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