接待と手土産

「精進料理 醍醐」のヴィーガンカレー
すべて実食! 自慢の手土産 #115

2023.08.17

「精進料理 醍醐」のヴィーガンカレー<br>すべて実食! 自慢の手土産 #115

ミシュラン常連の料亭が監修した、野菜と果物が凝縮したカレー

先週の鰻に加えて、もうひとつ夏に無性に食べたくなるのがカレーだ。今やカレーは間違いなく日本人の国民食。好みはさまざまあれど、老若男女問わず大好きな食べ物のひとつだろう。そのうえ、近年レトルトカレーの進化は著しく、ひと昔前とは種類の多さもレベルの高さもまったく異なる。手間がかからず温めるだけのレトルトは、誰にも喜ばれるはずだと思うものの、ギフトとなれば少しちゅうちょしてしまう。そんななか胸を張って贈れるのが、「精進料理 醍醐」監修の「果実とスパイス香る ヴィーガンカレー」だ。

こちらは、ミシュランガイド東京の創刊以来、なんと16年連続で二つ星を獲得した東京・愛宕山の老舗料亭「精進料理 醍醐」が監修した。動物性食材と小麦粉を一切使わず、砂糖やトマトケチャップ、油脂、化学調味料なども入っていないので、菜食主義の人にも、身体を気遣う健康志向の人にも安心して贈れるレトルトカレーだ。国産の野菜と果実を惜しみなく使うことで引き出したうま味、飴色に炒めたタマネギやリンゴの甘みに加え、シナモン、カルダモンをはじめとするスパイスの香りもはっきりと感じられる。

レトルトパックから皿に注がれるトロミのあるルーは、他とは何かが違う。具の形状はないが、ただならぬオーラを放っているのだ。このトロミ、よくある小麦粉で作ったものではなくて、ひと口食べると口当たりはどこまでも滑らか。ルーの中に素材がぎゅっと閉じ込められている感じだ。上品なうま味と自然の甘み、ほんのりとしたスパイス感のなんとも優しいルーは、食べ進むうちに身体が癒やされていくようだ。

一般的なレトルトカレーは総量の2、3割が具材とされるが、このヴィーガンカレーは野菜や果物、果汁が全体の約7割を占める。一見すると、具がないように見えるが、実はほとんどが具。その理由は、ミキサーで細かく刻んだ野菜や果物にスパイスを加える、という独自の製法にあるそうだ。具材を炒めて、だしを取り、そこにスパイスを加える既存のカレーとは作り方がまったく異なり、大げさに言えば、野菜ジュースにスパイスを溶かしているのに近い。好みで具材をトッピングしてもよいが、私はシンプルにこのルーだけのほうが好きだ。付け合わせに甘酢ショウガと塩ラッキョウを準備すれば完璧だ。

「醍醐」の黒文字がエンボス加工された品のよいグレーのギフトボックスと、華やかな黄色のパッケージにもセンスが光る。精進料理 醍醐とタッグを組んで、このカレーを仕掛けるのは、スパ施設のプロデュースをはじめ、心と身体を整える事業を展開する“ウエルネスカンパニー”のTOYOKE。この夏は、ミシュラン常連の料亭とカラダ思いの会社が作った、おいしくて体にいいヴィーガンカレーを贈ってはいかがだろうか。

1050_12_giftbox

TOYOKE(トヨーク)
東京都渋谷区桜丘町11-2
価格/単品1350円、ギフトボックス(3個入り)4050円、ギフトボックス(4個入り)5400円など ※税込み、送料別
問/03-6809-0132
https://store.toyoke.jp/

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