お酒
日本酒の新しい扉を開く5本と、
和光アネックス グルメサロンで出合う。
2021.09.30
美食の館として親しまれてきた「和光アネックス」の地階「グルメサロン」が、「時の食品館」をテーマに、10月1日にリニューアルオープンする。日本ならではの旬を感じさせる商品や、時を重ねることで熟成していく味覚を厳選して提案していくという。
なかでも注目は、より深く日本の魅力を知ることができる「FIND OUT ABOUT NIPPON」コーナー。そこでは、気鋭の酒職人、松本日出彦氏が、5つの蔵で寝食を共にし、酒造りの舵を切った、オリジナルの日本酒5種が販売される。仙禽、白糸酒造、冨田酒造、新政酒造、花の香酒造と、日本酒業界をけん引する蔵ばかりである。
日本酒好きなら垂涎(すいぜん)の5本が、どのようにしてでき上がったのか、そのバックストーリーを松本日出彦氏自身に聞いた。氏は、京都で230年続く松本酒造の家業を継ぎ、28歳の若さで杜氏に抜擢され、革新的な酒を世に送り出し、酒造業界の中で大変に注目を集めていた。ところが、期せずして昨年末に実家を離れることとなり、そこから、類を見ない、酒造りの道を歩むことになったのである。