調べ・見立て（調査中）

スーツはオーダーメイドで購入する！
これがビジネスパーソンの新常識
編集長の「見立て」。#55

2022.05.17

オーダーが面倒であるという印象を払拭するために、オーダースーツのほとんどのブランドがネットでの購入が可能なシステムを導入しています。ただ、ネットでオーダーしたスーツのサイズが合っていないようでは本末転倒。ビジネスパーソンはそのあたりも理解していて、「自己採寸」によるネットオーダーを利用したビジネスパーソンは０％となりました。初回は、しっかりと店頭に足を運んで採寸して購入。そして、2着目以降はデータとして残っているサイズをもとにネットで購入する。こうしたアエラスタイルマガジン読者の賢い購入方法は、じつに頼もしい限りです。

私自身も、オーダーでスーツを購入する機会が増えました。本来は、同じブランドで繰り返し購入するのをおすすめします。採寸のためにショップに足を運ぶ手間も省けますし、前シーズンに購入したスーツから好みをアドバイスしてくれる場合もあるからです。ただ、私自身の現状は、どのオーダーブランドが自分にいちばんしっくり来るかを見極めるために、購入のたびに新しいブランドを試してみているところ。接客のスピーディーさに重きを置いていて丁寧さに欠けるブランド。接客は信頼できるけれど、スーツの出来上がりがイマイチのブランド。今年の春にオーダーしたブランドは、接客の丁寧さやサジェスト力はピカイチでした。2週間後には、完成したスーツが届く予定。さて、「接客よし、スーツよし」のブランドがついに見つかるのでしょうか。楽しみにしているところです。

山本晃弘

AERA STYLE MAGAZINE WEB編集長兼エグゼクティブエディター、服飾ジャーナリスト

アエラスタイルマガジンWEB編集長／エグゼクティブエディター。服飾ジャーナリスト。「メンズクラブ」で編集者のキャリアをスタートしたのち、「ELLE a table（現ELLE gourmet）」「GQ JAPAN」「アエラスタイルマガジン」の3誌を創刊。2019年にヤマモトカンパニーを設立し、創刊より11年間務めた雑誌編集長を退任し、現職に就く。新聞、雑誌、WEBでファッションや腕時計などについて執筆するかたわら、広告制作、ブランドのコンサルティングも行っている。ビジネスマンや就活生に着こなしを指南する「服育」アドバイザーとしても活動している。自身の故郷である岡山の放送局RSK山陽放送にて、ラジオ番組「スーツおじさんのスモールトーク」にレギュラー出演中。執筆した書籍に「仕事ができる人は、小さめのスーツを着ている」がある。