スーツ

上質さを極めた消耗品的アイテム。
新しい時代に欲しいもの。16

2021.01.13

先行きが不透明なこれからの時代に、手に入れたくなるものとはなんだろう。それはきっと、体だけではなく、心にもフィットするもの。晴れやかな気分になる、自信がわいてくる、足取りが軽くなる……。新しいエッセンシャルなアイテムが、前向きな自分像をつくり上げる。 

消耗品は徹底的にコストパフォーマンスを追求する。それは賢い方策だ。しかし、消耗品にこそ、ぜいたくをする、という思考も悪くない。直接、肌に触れるアイテムならば、なおさらのこと。純白のシャツ、アンダーウエア、そしてソックス。上質さを極めたそれらは心地よく、普段の生活にちょっとした豊かさをもたらしてくれる。大切に扱い、長く愛用することで、元が取れることもしばしば。

HEUGN(ユーゲン)

500×750_07_009 のコピー
¥28,000/ユーゲン(イデアス 03-6869-4279

ごまかしが利かない。白のシャツほど、クオリティーが明らかになるアイテムはない。このレギュラーカラーシャツ「ジェームス」は、フランスの1940年代のオーダーシャツをベースとして、イタリア製の少し厚手のポプリン素材を使用。肌なじみのいい風合いで、着込んでいくうちに、やわらかさが増していく。

SUNSPEL(サンスペル)

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各¥5,500/サンスペル(サンスペル 表参道店 03-3406-7377

英国ブランド、サンスペルの定番。素材名は「QUALITY82」。手摘みの超長綿を使い、不純物を取り除いて撚りをかけ、綿糸2本を撚り合わせてジャージー素材にする。手間をかけた成果はなめらかさ、フィット感、耐久性に表れる。シンプルさを突き詰めたさまにも好感が持て、何より清潔感が高い。

PANTHERELLA(パンセレラ)

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各¥3,400/パンセレラ(シップス 銀座店 03-3564-5547

パンサレラはイギリス中部に位置するレスターで1937年に創業したソックス専業メーカーのブランド。つま先の閉じかがりの仕上げを手作業で行い、継ぎ目をなめらかに仕上げることで知られる。このリブ編みのソックスは肌触りも発色も秀逸。洗濯を重ねてくったりとなっても、その風合いが味になる。

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掲載した商品はすべて税抜き価格になります。

「アエラスタイルマガジンVOL.48 WINTER 2020」より転載

Photograph: Masanori Akao(whiteSTOUT)
Styling: Masayuki Sakurai , Akihiro Mizumoto
Hair & Make-up: Masayuki(The VOICE)
Edit & Text: Kenji Washio

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