スーツ

スーツの値段相場とスーツによって値段が違う理由
年齢とシーンに合わせたスーツの相場

2022.09.28(最終更新:2023.09.28)

ひと口にスーツといっても、価格はピンからキリまであります。そこで、ビジネスマンとしての身だしなみをきちんと整えながら、年齢や職種に応じた適正なスーツを選ぶことが肝心です。今回はスーツの価格を左右する要素を理解しながら、自分にあったスーツを見つけるコツを探っていきましょう。

目次
  1. スーツの値段の違いとは?
  2. スーツの種類別の値段
  3. 年代別のスーツ相場
  4. 購入店によるスーツの価格
  5. まとめ
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スーツの種類の違いによる相場を知って、自分の年代にあったコストパフォーマンスの高いスーツを着用できるよう、しっかり覚えておくことが大切です。

スーツの価格はアンダー1万円から100万円を超える超高級なものまで千差万別。スーツを構成するのはジャケットとパンツですが、以下の要素などの違いで価格は変わっていきます。

・生地の違い
・仕立ての方法
・ディテール
・ブランド

素材と仕立てによって見た目や着心地が大きく変わり、価格にも反映されます。高級で貴重な生地を使用したスーツは高額になりますし、お手入れもデリケート。さらにスーツの縫製は機械で大量生産されるものもあれば、職人がひとつひとつ手縫いするものもあります。手間や日数がかかる後者は着心地が優れている反面、コストは高くなります。

ボタンや副資材などの素材、本切羽やお台場などのディテール、さらにブランドによっても価格が変化します。

着用するシーンによってスーツの種類を変えるのは、大人としての常識。平日のビジネスから冠婚葬祭など、それぞれのTPOに合わせたスーツの値段を覚えておきましょう。

種類:ビジネススーツ
価格帯:1万円〜20万円

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日常的に使用するビジネススーツは価格帯が最も広いもの。ネット通販では1万円前後、スーツ量販店では2万円程度のものが主流で、デイリーに使用するのであればこの価格帯が最適です。プレゼンや取引先との大事な場面にはセレクトショップのオリジナルなど5万円前後のこだわったものを着用。役職などについた場合は、上質なブランドスーツやオーダーメイドへとステップアップしていきましょう。

種類:リクルートスーツ
価格帯:1万円〜3万円

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就職活動の際に着用するリクルートスーツ。就活シーズンは春から夏場にかけてのことが多いので、特に汗をかきやすく、毎日着ることも多いので、「シワになりにくい」「ストレッチが利いている」といった機能性の高いものを選ぶことがおすすめ。フレッシャーズに求められる清潔感をキープするために、洗えるタイプのものやパンツは最低2枚用意するなど、工夫も必要です。

種類:フォーマルスーツ
価格帯:5万円〜6万円

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冠婚葬祭などで着用するフォーマルスーツ。ベーシックなものであれば5〜6万円あたりが相場です。特に結婚式の場合、披露宴が開かれる時間帯や格式によって着用するフォーマルスーツにもルールがあります。通常昼間に着用するのがディレクターズスーツ、夜であればタキシードになります。場の雰囲気に合わせたスーツ選びが必要になります。

種類:オーダーメイドスーツ
価格帯:2万円〜50万円

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オーダーメイドには、パターンオーダー、イージーオーダー、フルオーダーなど種類があります。スーツの型やデザインがある程度決まっているパターンオーダーは2万〜7万程度。イージーオーダーは採寸した数値で型紙を作り、自分の体形や嗜好に合わせたスーツが5万〜20万円程度で手に入ります。フルオーダーはテーラーが採寸し、0からスーツを縫い上げて作られるもの。仮縫いなどを行うので、まさに自分だけの1着が手に入ります。価格は20万円以上のものがほとんどです。

ファッションに対する感度は個人差があるので一概にはくくれませんが、おおよそ年代によって着用するスーツの価格もそれぞれ適正なものがあります。若いうちはコストパフォーマンスに優れた機能的なものが最適。社会的立場が上がるミドルエイジ以降は、スーツにもこだわりを持って選んでいきましょう。

世代:20代前半
価格帯:2〜3万円

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まだ若いフレッシャーズ世代は、分不相応な高額なスーツを着ることはかえってマイナス。清潔感を第一に、スーツ量販店などの機能性の高いスーツがおすすめです。

世代:20代後半
価格帯:2〜5万円

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仕事にも慣れ、若くて勢いのある20代後半の世代は外回りなど汗のかく仕事を多く任されるもの。機能性を優先しながらも、取引先にも印象に残る様なスーツを選びましょう。

世代:30代
価格帯:3万5000〜7万円

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脂ののった30代は、役職や職種によっても違いはありますが、そろそろちょっと良いスーツに袖を通したくなる頃。セレクトショップのオリジナルなどベーシックでおしゃれなものが最適です。

世代:40代
価格帯:4万5000〜10万円

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中間管理職など、会社でも重要な立場に立つ人が増えるミドルエイジ。自身のこだわりによっても差が出ますが、高級なスーツブランドやオーダーで誂えるなど、クラス感のあるスーツスタイルを心がけましょう。

世代:50代以上
価格帯:6万5000〜20万円

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役員クラスの役職に就くことが多い50代。会社の顔として内外に出ることが多いので、体にフィットして、品格のある生地を使用した、オーダースーツで紳士としての風格を出しましょう。

スーツは購入する場所によっても価格が変わります。リーズナブルなスーツを扱うショッピングモール系から本格的なテーラーまで、希望の価格帯に応じて訪れるお店も異なることを覚えておきましょう。

購入店:ショッピングモール
価格帯:1〜2万円

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郊外型の大型ショッピングモールやスーパーマーケットでも、最近では格安のスーツを取り扱っています。素材はポリエステルなどの合成繊維で、人件費の安い海外で縫製されたものがほとんど。作業着としての消耗品的なスーツとして捉えれば問題なしです。

購入店:スーツ専門の量販店
価格帯:2〜7万円

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都心のほか郊外のバイパス沿いなどで店舗を展開するスーツ専門の量販店。専門店だけあり取り扱うスーツの種類の幅も広く、スーツ作りのノウハウを熟知しているので、低価格でも安定した品質を誇るため、初めてスーツを手にするフレッシャーズにおすすめです。また、ストレッチや形状記憶、ウォッシャブルなど高機能モデルが多いのも特徴です。

購入店:セレクトショップ
価格帯:3〜10万円

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トレンド感のあるお洒落なスーツを楽しみたいなら、海外のファッション情報にも敏感なセレクトショップのオリジナルが最適です。パターンや縫製、副資材などにこだわりを見せながら、適正価格で旬のコーディネートを完成させることができます。

購入店:一流ブランドの正規店
価格帯:10〜20万円

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国内外の一流スーツブランドは、海外のハイクオリティな生地を名門スーツファクトリーで仕立てて、制作されています。一目で上質なスーツとわかる素材感やシルエットで、スーツでのお洒落をより楽しめるもの。高価であっても長く愛用できるので、費用対効果も十分見込めます。

購入店:テーラー
価格帯:20万円以上

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高い技術力を持つ国内のテーラーや海外ブランドのビスポークなど、スーツ界の最高峰といえるのがこの業態です。特にフルオーダーの場合、自分だけの1着をこだわり抜いて作れるだけに、期間も価格も他のスーツとは比較できないものとなります。

①TPOによって着用するスーツは変わるので、相場の価格をチェック。
②世代ごと適正なスーツを選び、それに準じた価格を知る。
③欲しいスーツが手に入る購入店を選び、適正価格をおさえる。

Edit・Text:Yasuhiro Okuyama(POW-DER)

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