調べ・見立て

いまや、「ビジネスパーソン、厨房に立つ」が常識。
働き方改革は、ジェンダー平等の追い風になっている!?
編集長の「見立て」。#51

2022.01.14

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かつて聞いた「男子厨房に入らず」の言葉は、いま私自身が使うことはありません。料理が好きな人は料理をして、嫌いな人はしない。これは男女ともに言えることであって、料理をする、しないと、性差を関連付けるのは合理性を欠く考え方です。環境問題にばかり注目が集まるSDGsですが、掲げられた17個の目標の中に、「ジェンダー平等を実現しよう」の項目が明記されています。ただ、逆説的に言えば、世界でジェンダー平等が実現されていないから、これが目標になっているとも言えます。そして、残念ながらとりわけ日本では、政治やビジネスの世界でジェンダー差別がまだまだ残っています。

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アエラスタイルマガジンWEBのアンケートで「自分で料理をしますか?」と尋ねたところ、ビジネスパーソンの87%が「自分で料理をする」と回答しました。「料理をすることが好きですか?」の質問には、67%が「好き」、19%が「どちらかと言えば好き」と回答。両方の数字を加えると、86%が「好き」もしくは「どちらかと言えば好き」となり、「料理をする」と回答した87%の数字とほぼ一致するわけですから、「好きな人は料理をする」と冒頭に書いた説を裏付けるデータとなっています。政治やビジネスの世界と比較すると、プライベートライフの家事分担、とりわけ料理については、日本のビジネスパーソンのジェンダー平等意識は高まっていると言えるでしょう。

次ページ料理に対する意識の変化の背景とは?

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