カジュアルウェア
メンズの春シャツコーディネートで
押さえておきたい着こなしのポイントとは?
2022.01.27
シャツのオススメブランド
メンズシャツの定番ブランドを知っておけば、春にぴったりのシャツを探すときにも役立ちます。ここからはシャツのオススメブランドを紹介し、その歴史や特徴などについて解説します。
Paul Smith(ポール・スミス)
「Paul Smith(ポール・スミス)」は1970年、イギリスでセレクトショップとしてスタートしたファッションブランドです。1970年代半ばに立ち上げた自身のブランドでパリコレクションにも参加し、現在はおしゃれ感度の高いブランドとして世界中で支持されています。ポール・スミスでは、「ひねりの効いたクラシック」というブランドコンセプトを掲げています。クラシカルできっちりした印象を残しながら遊び心を感じさせる独特のスタイルで、ファッション業界に確固たる地位を築いてきました。
ポール・スミスのラインアップとしては財布などの小物がよく知られていますが、シャツもおしゃれなアイテムが多数展開されています。ポール・スミスのシャツはストライプ柄のものが有名で、パステルカラーで清潔感のあるデザインのものが人気です。ブロード生地のドレスシャツからペイズリー柄のカジュアルシャツまで幅広いラインアップがあるので、春シャツを探すときは一度検討してみるとよいでしょう。
agnès b. HOMME(アニエスベー オム)
「agnès b. HOMME(アニエスベー オム)」はフランスの人気ファッションブランド「アニエスベー」のメンズラインです。アニエスベーは1975年にデザイナーのアニエス・トゥルブレによって立ち上げられ、現在ではフレンチカジュアルの代表的ブランドとして世界中で人気を博しています。アニエスベー オムの特徴は、シンプルなデザインでありながら、おしゃれなディテールが楽しめることです。ほどよくエスプリを効かせているので飽きがこず、着まわしやすいアイテムとして活躍してくれます。アニエスベー オムのシャツはバリエーション豊かで、シックな色合いのドットシャツや華やかなフラワープリントシャツ、遊び心あふれるフォトプリントシャツなど、好みに合ったアイテムを探せます。シンプルで抜け感のあるアイテムが多いので、休日のリラックススタイルにオススメです。
TOMORROWLAND(トゥモローランド)
「TOMORROWLAND(トゥモローランド)」は1978年にスタートした日本のファッションブランドです。もともとはニットブランドとして始まった経緯があり、ニットアイテムの品質やデザイン性の高さには定評があります。1983年には自由が丘に最初の店舗を構えて、オリジナルブランドだけでなく世界中の名だたるブランドを扱うセレクトショップとして幅広い世代からの支持を集めています。ラインアップにも多種多様な商品がそろっており、ベーシックで使いやすいものからオリジナリティーを発揮できるものまであるので、求めるアイテムがきっと見つかるはずです。トゥモローランドは多数のブランドを展開しています。メンズラインの「トゥモローランド メンズ」や、ミニマルでモダンな印象のアイテムを提供する「エディション」など、ブランドごとに異なったコンセプトがあるので、春のコーディネートに採り入れたいアイテムが見つかります。
MARKAWARE(マーカウェア)
「MARKAWARE(マーカウェア)」は2009年に始まった日本のファッションブランドで、洗練された大人のためのガーメントを提供することをコンセプトに掲げています。一方、同じデザイナーによって2003年に立ち上げられた「マーカ」では、メイド・イン・ジャパンにこだわり、都会的なエッセンスを採り入れたカジュアルラインを提供しています。マーカウェアの特徴は、徹底してサステイナビリティーにこだわっていることです。デザイナーが世界中を巡って持続可能な原料を探し、それを日本の技術で加工してクオリティーの高い製品を生み出しています。オーガニックコットンやオーガニックウール、アルパカなど、サステイナブルで高品質な素材を使い、シンプルで使い勝手のよいアイテムを数多く販売しています。長く着られる洋服を探している人は、サステイナビリティーにこだわったマーカウェアのシャツを試してみるといいでしょう。
JOSEPH(ジョゼフ)
「JOSEPH(ジョゼフ)」は1972年にロンドンで設立されたファッションブランドです。日本では1996年からオンワード樫山が展開しています。ジョゼフでは、クラシカルなエッセンシャルラインとトレンドを採り入れたコレクションラインを2本の軸としてアイテムを提供しています。シルエットの美しさや上質な素材感が魅力となっており、洗練されたアーバンカジュアルを求める人にオススメのブランドです。メンズシャツではジャガード織やオックスフォード生地、スエード素材などを採り入れており、シックな風合いが楽しめます。
nonnative(ノンネイティブ)
「nonnative(ノンネイティブ)」は1999年に日本で設立されたファッションブランドです。「nonnative」というブランド名には「属さない」という意味があり、服にとらわれない、自然体のスタイルを提案しています。服にブランドロゴを施さない姿勢からも、拘束を嫌うその哲学がうかがえます。服づくりでは洗練された着心地や風合いを大切にしており、実用性にも優れているので軽やかにおしゃれが楽しめます。シンプルかつファッショナブルで、アウトドア系やミリタリー系のアイテムも人気を集めています。オックスフォード生地のボタンダウンシャツやブロード生地のロンドンストライプシャツ、カジュアルテイストのデニムシャツなどが用意されているので、着心地を確かめてみてはいかがでしょうか。シャツ以外に、シルエットの美しいボトムスなども人気があります。
N.HOOLYWOOD(N.ハリウッド)
「N.HOOLYWOOD(N.ハリウッド)」は2000年に設立された日本のブランドです。デザイナーの尾花大輔が立ち上げ、会社とショップは「ミスターハリウッド」名義で展開しています。アメリカンビンテージから影響を受けたデザインが特徴で、他ブランドとのコラボレーションも精力的に行っています。現在では、日本だけでなく世界中にファンを有するハイブランドへと成長しました。N.ハリウッドの定番はビッグシルエットシャツで、ゆったりとしたフィット感でありながら素材やディテールにこだわって優雅に仕上げています。色柄の種類も豊富で、袖や脇に別生地を足した遊び心あふれるアイテムもあるので、ぜひ試してみてください。ちなみに、尾花大輔は2020年東京オリンピックで聖火リレーのユニフォームのデザイン監修を担当したことでも話題になりました。
White Mountaineering(ホワイトマウンテニアリング)
「White Mountaineering(ホワイトマウンテニアリング)」は、デザイナーの相澤陽介が2006年に立ち上げた日本のファッションブランドです。「服を着るフィールドは全てアウトドア」というコンセプトを掲げ、アウトドアウエアのテイストをベースにしたファッション性の高いアイテムを数多く展開しています。機能性とデザイン性を両立させた独自のスタイルを確立。防水性や防風性に優れたゴアテックス素材を多くのアイテムで採り入れており、カジュアル度の高いマウンテンパーカーやスニーカーが定番商品となっています。シャツに関しても、バンドカラーシャツやオーバーサイズのストライプシャツなど、カジュアルシーンに適したラインアップが目立ちます。
Giannetto(ジャンネット)
「Giannetto(ジャンネット)」は2008年にデザイナーのヴィンチェンツォ・サンソーネがスタートさせたシャツブランドです。歴史の浅さにもかかわらず、シャツブランドのニュースタンダードとしての地位をすでに確立しています。イタリアの大手シャツファクトリー、カミチュリア・サンフォート社が母体で、確かな技術力を生かした完成度の高さがジャンネットの魅力です。南イタリアの陽気な空気を感じさせる解放的なデザインが特徴で、第2ボタンと第3ボタンのあいだにはブランドを象徴する太陽の刺しゅうが施されています。「ザンパテ・グリアート」と呼ばれる留め外しの行いやすいボタンのつけ方や、「ブスト・キューソ」という立体感を出すための袖の後付けなど、ディテールにも独自のこだわりがあります。ドレスシャツからカジュアルシャツまで豊富なバリエーションがあるので、ジャンネットのシャツで春らしさを演出しましょう。
AURALEE(オーラリー)
「AURALEE(オーラリー)」はデザイナーの岩井良太が2015年に立ち上げた日本のファッションブランドです。シンプルで上品なデイリーウエアを提供するブランドとして、セレクトショップなどで注目を集めています。奇抜なデザインのアイテムはほとんどなく、素材や仕立てにとことんこだわって普遍性と機能性を兼ね備えた服をそろえています。まずは素材から考えるというデザイン過程からも、デザイナーの素材へのこだわりが伝わります。上質なコットンやウールを使った着心地のよいシャツを求めている人は、オーラリーの検討をオススメします。
まとめ
春のメンズコーデに採り入れるシャツは白やピンクなどの明るいカラーがオススメです。上品と抜け感のバランスを考慮しながら、コーディネートに採り入れるアイテムを選ぶといいでしょう。ニットのレイヤードや袖まくりなどでこなれ感を演出するのもひとつの方法です。さまざまな着こなしを試しながら、自分なりの春らしいシャツコーデを探してください。