週末の過ごし方
西新橋「栄雅」の熱々餃子でエネルギーチャージ
年末も走りつづけるマッチから目が離せない!
マッチと町中華。【第29回】
2025.11.28
どんなときでもギンギラギンに人生を謳歌(おうか)するマッチがあの町、この町の味アリな中華料理店をめぐりながら、ラーメンをすすり、ときにはビールを飲みながら餃子を頰張る、わんぱくな大人のための食の探訪記。今回マッチが訪れたのは、酒好きの聖地として知られる新橋駅からも近い、西新橋に店を構える『栄雅』。飲んだあとの締めに恋しくなる、名物麺をいただきマッチ!
町中華探訪の楽しみのひとつは、意外なロケーションに潜む隠れた名店を見つけること。「普段はどうしてもクルマ移動が多いけれど、たまに散歩がてら歩いているといろいろな発見があるんです。都会のエアポケットみたいな場所にあるお店はやっぱり気になりますね。西新橋はあまりなじみがなかったけれど、東京のド真ん中なのにちょっと下町っぽい雰囲気もあって心がなごみますね」と言いながら『栄雅』の扉を開ける。
カウンターのみの味アリな店内は一瞬、東京ということを忘れるほどディープな空気が流れる。店主の鶴羽智浩さんに迎えられ着席するマッチ。「今日はハイボールの気分ですね」といつもと違うお酒で乾杯~!
「ビールも好きだけれど、ウィスキー党でもあるんです。プライベートで旅するときは新幹線でハイボールを飲むこともありますよ(笑)。駅で買っておいてね。缶を開けたときのぷしゅっという音が好きですね(笑)」
そんなマッチの話を聞いていた店主が「おつまみに」と出してくれたサービスチャーシューに「うれしいなあ」と顔をほころばせながら、がぶりと頰張る。「味が染みていて香ばしい! これだけでハイボールが進んじゃいます。餃子と焼きそばのほかに、名物の野菜味噌ラーメンも食べたいです」とダブル麺オーダー。
同世代の店主と談笑をしていると、現在は整体師の勉強に邁進(まいしん)中という息子の佑也さんが帰宅。「本物の近藤真彦さんだ!」と驚く姿にマッチも「本物です」と笑顔で返す。
この連載ではおなじみだが“ファースト餃子は手づかみ”派のマッチが「これはお箸じゃないと無理だね」と言うほど熱々の餃子は、豚のうま味と玉ねぎの甘みが好バランスな夜の定番メニュー。
そこに焼きそばが運ばれると「ソース味じゃないんですね」と予想外の味付けにマッチのテンションもさらに上がる。じつは、この冬に公演を控える『Thank you very マッチ de SHOW ギンギラ学園物語』では、昨年に続き“購買部”でマッチ監修のオリジナル焼きそばパンを販売予定。
「麺は硬めで紅ショウガを3点盛りにしたのがこだわり。僕のおすすめは真ん中からがぶりといく食べ方です。ほかにカレーもプロデュースしたのですが、これは僕が好きな2大フード。最近、いろいろな店で焼きそばを見つけると注文せずにはいられないんです。われながら、勉強熱心だと思いますよ(笑)」と言いながら、醤油ベースの焼きそばを味わい「(ソースと)甲乙つけがたいなぁ」とにんまり。
もともと店の野菜炒めに使っていた醤油だれの評判がよく、この焼きそばを思いついたと聞いて“本丸”の野菜味噌ラーメンへの期待が高まる。
一般的には味噌ラーメンには炒めておいた野菜を後載せすることが多いが、こちらは強火で野菜を手早く炒め、スープを注いで煮込むスタイル。鶏ガラと豚骨ベースのスープに味噌を数種ブレンドし、コクを際立たせている。
スープをひと口味わい、マッチも「この味といい、香りといい、温度感といいすべてが理想的!」とたっぷりの具材をていねいにくずしながら、スープを飲み、麺をすする。胃の腑に染みる温かさ、食べ進めるごとに額にじんわりと汗が浮き、体の中から活力がみなぎるようだ。
最後は“本物”のマッチと対面できた記念にという息子さんのリクエストで、女将さんも一緒に記念撮影。「冬はディナーショーや舞台などイベントも盛りだくさんなので、実在する僕に会いに来ていただけたらうれしいです」とファンに向けて茶目っ気たっぷりのメッセージも。今年の年末もパワー全開で突っ走るマッチから目が離せない。
中華 栄雅
東京都港区西新橋1-19-8
TEL/03-3580-4004
営/11:30~14:00、17:30~21:00
日・祝日休み
10席
近藤真彦(こんどう・まさひこ)
1964年生まれ。歌手、俳優、レーシングチームオーナー兼監督、実業家。1979年テレビドラマ『3年B組金八先生』でデビュー。1980年以降はソロ歌手として、『スニーカーぶる~す』『ギンギラギンにさりげなく』『ハイティーン・ブギ』『ケジメなさい』『愚か者』などなど、ヒット曲を多数発表。現在もコンサートやディナーショーで多くの観客を魅了し、そのスター性は健在。
NEWS!
『近藤真彦 マッチと町中華。』絶賛発売中!!
近藤真彦(マッチ)が熱々の餃子を頬張り、豪快に麺をすする…。アエラスタイルマガジンで連載中の、ワンパクな大人たちのための食の探訪記。大好評のその内容に、取材時のアザーカット他を盛り込んで一冊のムックに。日本武道館での還暦バースデーコンサート直後に行ったロングインタビューや、ワクワクが止まらないスペシャルな「読者プレゼント(抽選)」にもご期待ください!
タイトル:『AERA STYLE MAGAZINE presents 近藤真彦 マッチと町中華。』
仕様:B5判、100P、オールカラー 発売日:2024年11月25日(月) 定価:1650円[税込]
NEWS!
<マッチと町中華。>ステッカーが完成!
マッチさんが訪れた店舗には、ご本人からオリジナルステッカーをお配りすることになりました。記事掲載された店舗に足をお運びの際は、このステッカーを探してみてください!
Photograph: Akira Maeda(MAETTICO)
Styling: Eiji Ishikawa(TABLE ROCK.STUDIO)
Hair & Make-up: GONTA(weather)
Text: Keiko Kodera